【カラパイア】 雲から天をつくような青い光の柱が立ち昇る。この青い光柱がブルーバンと呼ばれる現象で、その原理は完全にはわかっていなかった。
このほど、国際宇宙ステーションが観測した映像から、ブルージェットの発生源が明らかとなったようだ。
2019年2月26日、太平洋ナウル島上空を飛行していた国際宇宙ステーション(ISS)が、カメラ、光度計、X線・ガンマ線検出器によって「ブルージェット」を観測したことでその発生源が明らかとなった。
※映像はわかりやすくCG加工したものだそうだ
ブルージェットの発生源はブルーバン
デンマーク工科大学の大気物理学者トーステン・ノイバート氏は『Nature』(2020年1月20日付)で、ブルージェットの発生源についての見解をを発表した。
太陽が地球の表面を熱すると、上昇気流が発生して、湿気を含んだ空気が上昇する。やがて湿気は冷えて氷になり、互いにぶつかりながら静電気を蓄積していく。
このとき成長して重くなるあられは負の電荷を、軽い氷晶は正の電荷をおびる。こうして雲の中(あるいは雲と地上)で電位が異なる領域が形成され、その間で放電が生じたものが雷と呼ばれる現象だ。
しかし雲の上部で起きた乱れによってそうした電荷領域が1キロ以内に接近すると、一瞬強烈な電気の奔流が発生する。これがブルーバンの正体かもしれないとのことだ。
詳細は、こちら
コメント